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はじめに|「結局、投資信託とETFはどっちがいいの?」
前回の【米国ETF入門シリーズ⑩】では、ドルコスト平均法を使った積立投資について解説しました。積立投資という言葉を調べていくと、「投資信託」という選択肢もよく目にするのではないでしょうか。
「ETFと投資信託、どちらも同じようなものに見えるけれど、何が違うの?」——これは米国ETF投資を始めようとする方が必ずといっていいほどぶつかる疑問です。
今回は、ETFと投資信託の違いを整理しながら、それぞれどんな人に向いているのかを解説します。
そもそも投資信託とは
まず投資信託の基本を確認しましょう。
・投資信託:投資家から集めた資金を、運用会社がまとめて株式や債券などに投資する金融商品
・購入方法:証券会社や銀行の窓口・アプリを通じて、運用会社に直接購入を申し込む
・価格:1日1回算出される「基準価額」で取引されるETFも投資信託も「複数の銘柄をパッケージ化して間接的に投資する」という点では同じ仕組みです。実はETF(上場投資信託)も、法律上は投資信託の一種に分類されます。
ETFと投資信託の共通点
まず共通点を整理しておきましょう。
・複数の銘柄に分散投資できる
・個別に株式を選ぶ手間がかからない
・運用のプロ(または指数)に運用を任せられる
・信託報酬(保有コスト)がかかる分散投資を手軽に行える点は、ETFも投資信託も変わりません。違いが生まれるのは「取引の方法」にあります。
ETFと投資信託の違い
両者の主な違いを比較してみましょう。
大きな違いは、ETFがリアルタイムで価格が変動する取引所商品であるのに対し、投資信託は1日1回の基準価額で取引される点です。また、投資信託は分配金を自動的に再投資できる商品が多く、複利効果を意識した長期の積立には使いやすいという特徴があります。
どちらを選ぶべきか
それぞれの特徴から、向いている人を整理してみましょう。
・ETFが向いている人:取引タイミングを自分で選びたい人、信託報酬をできるだけ抑えたい人
・投資信託が向いている人:毎月自動で積み立てたい人、分配金を自動再投資して手間をかけたくない人どちらが優れているというわけではなく、「同じS&P500に投資する」場合でも、ETF(例:VOO)と投資信託(例:S&P500に連動する投資信託)のどちらを選んでもよい、というケースも少なくありません。ご自身の投資スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
新NISAでのETF・投資信託の扱い
新NISAの「つみたて投資枠」は、金融庁が定めた基準を満たす投資信託が中心となっており、対象となるETFは限られています。一方「成長投資枠」では、ETFと投資信託の両方が幅広く対象となっています。
毎月自動で積み立てたい場合は投資信託、成長投資枠でETFを個別に購入したい場合はETFというように、枠に応じて使い分ける方も多くいらっしゃいます。
初心者が気をつけたい3つのポイント
ETFと投資信託を選ぶ際は、次の点を押さえておきましょう。
1. 同じ指数に連動する商品でも、ETFと投資信託で信託報酬が異なる場合がある
2. 投資信託は自動積立・自動再投資がしやすく、ほったらかし運用に向いている
3. ETFはリアルタイムで売買できる分、価格を見ながら取引したい人に向いている「どちらか一方を選ばなければならない」というものではなく、目的に応じて組み合わせて活用することも可能です。
まとめ
ETFと投資信託は、どちらも分散投資を手軽に行える金融商品ですが、取引方法や自動積立のしやすさに違いがあります。リアルタイムで取引したいなETF、自動で積み立てて手間をかけたくないなら投資信託というように、ご自身の投資スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
これまでのシリーズで紹介してきたETFの知識を踏まえながら、投資信託という選択肢も視野に入れて、無理のない資産形成を続けていきましょう。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資勧誘ではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。制度の詳細は金融庁公式サイトをご確認ください。
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