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はじめに|増配ETFという新しい選択肢
米国ETF入門シリーズもいよいよ17回目です。前回まではVYM・HDVといった「今の利回りが高い」高配当ETFを中心に見てきましたが、今回は少し視点を変えて「増配ETF」をご紹介します。
増配ETFとは、配当利回りそのものよりも「毎年配当を増やし続けている企業」に注目して銘柄を選んでいるETFのことです。代表的な銘柄はVIG・DGRO・SCHDの3つで、いずれも米国株投資家から高い人気を集めています。今回は、この3銘柄の特徴と、高配当ETFとの違い、ポートフォリオでの活用法までわかりやすく解説します。
米国増配ETFとは何か
増配ETFは「配当成長株(Dividend Growth Stock)」と呼ばれる、連続して増配してきた実績のある企業を集めたETFです。選定基準は銘柄によって異なりますが、共通しているのは「利回りの高さ」ではなく「増配の継続年数」や「財務の健全性」を重視している点です。
そのため、現在の分配金利回りはVYMやHDVなどの高配当ETFに比べるとやや低めになる傾向がありますが、その分、業績が安定した優良企業が集まりやすく、長期的な株価成長も期待しやすいという特徴があります。
代表的な米国増配ETF3銘柄
VIG(バンガード・米国増配株式ETF)
DGRO(iシェアーズ・コア米国増配株ETF)
SCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)VIG(バンガード・米国増配株式ETF)
10年以上連続で増配している企業だけを集めたETFです。銘柄数が多く、情報技術やヘルスケアなど幅広いセクターに分散されているのが特徴です。分配金利回りは市場平均並みですが、値上がり益も狙いやすい構成になっています。
DGRO(iシェアーズ・コア米国増配株ETF)
5年以上の連続増配実績に加えて、配当性向(利益に対する配当の割合)が高すぎない企業を選んでいる点が特徴です。無理のない範囲で配当を出している企業が中心のため、将来的な減配リスクを抑えやすいとされています。
SCHD(シュワブ・米国配当株式ETF)
10年以上の連続増配実績に加え、フリーキャッシュフローや自己資本利益率(ROE)などの財務指標でスクリーニングをかけているのが特徴です。銘柄数を100前後に絞り込んでいるため、VIGやDGROに比べて利回りがやや高く、配当と成長のバランスが良いと評価されています。
高配当ETFとの違い
高配当ETFについては【米国高配当株シリーズ①】でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
増配ETFのメリット・デメリット
メリット
・財務が健全な優良企業に分散投資できる
・長期的な株価成長も期待しやすい
・減配リスクが比較的低い
デメリット
・現在の分配金利回りは高配当ETFより低め
・短期的な配当収入としてのインパクトは小さい
・増配実績があっても将来の増配を保証するものではないポートフォリオでの活用法
増配ETFは「今すぐの配当収入」よりも「将来にわたって配当と資産の両方を育てたい」という方に向いています。たとえば、資産形成期の方はSCHDやVIGをコア資産として積み立て、老後が近づいてきたタイミングで高配当ETFの比率を徐々に高めていく、という組み合わせ方も考えられます。
新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠のどちらでも購入できる証券会社が多いため、非課税のメリットを活かしながら長期でコツコツ積み立てていくのも一つの方法です。ご自身の年齢やライフプランに合わせて、増配ETFと高配当ETFの比率を調整してみましょう。
まとめ
増配ETFは、目先の利回りよりも「増配の継続力」と「財務の健全性」に着目した米国ETFです。VIG・DGRO・SCHDはそれぞれ選定基準に違いがあるため、自分がどのような配当成長を求めているかを軸に選ぶとよいでしょう。高配当ETFと組み合わせることで、配当収入と資産成長のバランスが取れたポートフォリオを目指せます。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資勧誘ではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。制度の詳細は金融庁公式サイトをご確認ください。
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