この記事の要点

  • はじめに|リード文
  • 会社概要|150年を超える歴史を持つウォール街の名門
  • 事業セグメント|3つの柱で収益を分散
  • 2026年第2四半期決算|過去最高の四半期業績
  • 配当と株主還元|4年で倍増した配当方針

カテゴリ:米国株・企業分析・金融株


はじめに|リード文

「ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs、ティッカー:GS)」と聞くと、M&Aの助言や大型上場を手掛ける名門investment bank(投資銀行)というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。2026年第2四半期には過去最高となる四半期決算を記録し、投資銀行業務からトレーディング、資産運用まで幅広い事業が好調を維持しています。この記事では、ゴールドマン・サックスの事業セグメントと最新の業績、配当方針、今後の成長戦略と注意すべきリスクをわかりやすく解説します。

会社概要|150年を超える歴史を持つウォール街の名門

ゴールドマン・サックスは1869年に創業された金融サービス会社で、1999年にニューヨーク証券取引所へ上場しました。本社はニューヨークに置かれ、投資銀行業務・証券トレーディング・資産運用を三本柱として、世界中の政府機関・機関投資家・法人顧客・富裕層個人にサービスを提供しています。現在のCEOはデービッド・ソロモン氏で、2018年の就任以降、コンシューマー向け事業からの撤退や事業の選択と集中を進めてきました。

会社名:The Goldman Sachs Group, Inc.
ティッカー:GS(NYSE)
創業:1869年
上場:1999年
CEO:デービッド・ソロモン
本社:米国ニューヨーク

事業セグメント|3つの柱で収益を分散

ゴールドマン・サックスの事業は、大きく3つのセグメントに分かれています。

かつてゴールドマン・サックスは「Marcus」ブランドで個人向けのデジタルバンキング事業に力を入れていましたが、想定を上回るコストと損失が続いたことから戦略を転換し、コア事業である投資銀行・トレーディング・資産運用への集中を強めてきました。この選択と集中が、近年の業績改善につながっています。

2026年第2四半期決算|過去最高の四半期業績

2026年第2四半期(4〜6月期)の決算は、同社にとって記録的な内容となりました。

純営業収益:203億ドル(市場予想を26.2%上回る)
EPS(1株利益):20.98ドル(市場予想を45.9%上回る)
年率換算ROE:23.5%
投資銀行フィー:34.0億ドル(前年同期比+55%)
 ├ 株式引受:+130%
 └ 債券引受:+75%
株式トレーディング収益:74.2億ドル(3四半期連続で過去最高を更新)
資産運用(AWM)収益:46.0億ドル(前年同期比+20%)
運用資産残高(AUS):4兆400億ドル(前年同期の3兆2,900億ドルから増加)

M&A助言業務では、2026年上半期だけで1兆ドルを超える発表済み案件に関与するなど、企業のM&A意欲の回復が同社の収益を強く押し上げました。あわせて株式市場の活況を背景に、株式トレーディング部門も過去最高水準の収益を記録しています。資産運用部門でも運用資産残高が着実に積み上がっており、手数料収入の安定した成長基盤となっています。

配当と株主還元|4年で倍増した配当方針

ゴールドマン・サックスは近年、株主還元にも積極的な姿勢を見せています。直近では11%の増配を発表し、過去4年間で1株当たり配当を倍増させました。景気敏感な投資銀行ビジネスを主力としながらも、増配を継続できているのは、資産運用事業という比較的安定した収益源を育ててきた成果だといえます。配当利回りは市場環境によって変動しますが、増配ペースの速さは株主還元に対する経営陣の自信の表れと見ることができます。

強みとリスク|押さえておきたいポイント

ゴールドマン・サックスの強みは、M&Aアドバイザリーや大型引受案件における圧倒的なブランド力とネットワークです。世界中の大企業や政府系ファンドとの太いパイプを持ち、景気回復局面では真っ先に恩恵を受けやすい立場にあります。また、資産運用事業を拡大することで、投資銀行・トレーディング収益の波を平準化する取り組みも進んでいます。

一方でリスクとしては、投資銀行・トレーディング収益が景気動向や市場のボラティリティに左右されやすい点が挙げられます。M&A市場が冷え込んだり、株式市場が大きく調整したりする局面では、収益が急減する可能性がある点には注意が必要です。また、プライベートクレジットなど新しい成長分野では、他の大手運用会社との競争も激しくなっています。

まとめ|M&A回復の波に乗る名門投資銀行

ゴールドマン・サックスは、2026年第2四半期に過去最高の決算を記録するなど、M&A市場の回復と株式市場の活況を追い風に力強い成長を続けています。投資銀行・トレーディングという伝統的な強みに加え、資産運用事業の拡大によって収益基盤の安定化も進んでいます。景気敏感というリスクを理解したうえで、金融セクターの代表的な銘柄として投資判断の参考にしてみてください。


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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資勧誘ではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。制度の詳細は金融庁公式サイトをご確認ください。

タグ: #企業分析シリーズ #ゴールドマンサックス #金融株 #米国株 #資産形成 #投資初心者 #東京米国株クラブ

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とびー
この記事の執筆者:とびー米国株長期投資家

投資歴5年以上の米国株長期投資家。「東京米国株クラブ」の主宰。投資=ギャンブルだと思い大損する失敗を経験するも、企業分析(財務諸表の徹底的な読み解き)に基づいた長期投資へシフトし、5年間で+1300%超(約13倍)の実績を達成。2026年7月にはサイドFIRE(経済的自立)を達成。現在はサラリーマン・事業主として多忙な日々を送りつつ、初心者向けの投資セミナーを東京・オンラインで開催中。

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