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はじめに|株式・債券の次に検討したい「第三の資産」
前回の【米国ETF入門シリーズ⑬】では、株式との値動きの違いを活かせる「債券ETF」について解説しました。ポートフォリオの分散を考えるうえで、もうひとつ押さえておきたいのが「金(ゴールド)」です。
金は古くから「有事の資産」「インフレに強い資産」として知られてきましたが、現物を保有するのはハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。そこで登場するのが「金ETF」です。
今回は、GLDやIAUといった代表的な金ETFを取り上げながら、株式・債券との違いやポートフォリオでの活用法について解説します。
金ETFとは
金ETFの基本的な仕組みを整理しましょう。
・金ETF:金の現物価格に連動するように設計されたETF
・裏付け資産:多くの金ETFは、金庫に保管された実物の金塡を裏付け資産としている
・株式ETF・債券ETFとの違い:企業の成長や金利ではなく「金の需給」で価格が決まる金ETFを1口購入すると、実質的に金の現物の一部を保有しているのと近い経済効果を得られます。現物の金地金を自分で保管する必要がなく、株式と同じように証券口座で手軽に売買できる点が特徴です。
代表的な米国金ETF
米国市場に上場している代表的な金ETFを比較してみましょう。
いずれも金価格への連動を目指す点は共通していますが、経費率や保管場所などに違いがあるため、長期で保有するなら経費率の低さも比較のポイントになります。
なぜ金をポートフォリオに組み込むのか
金には、株式や債券とは異なる値動きの性質があります。
株式や債券が同時に下落するような局面でも、金は逆の値動きを見せることがあり、ポートフォリオ全体の値動きを緩和する「保険」のような役割を果たすことがあります。一般的には、資産全体の5〜10%程度を金に配分する考え方が紹介されることが多いですが、これはあくまで一例であり、絶対的な正解ではありません。
金ETFの注意点
金ETFにもデメリットや注意点があります。
1. 配当・分配金が発生しない(値上がり益のみが収益源)
2. 金そのものは利子や配当を生まないため、長期保有のコスト(経費率)が相対的に重く感じられることがある
3. 短期的には株式以上に値動きが荒くなる局面もある
4. ドル建て資産のため、為替変動の影響を受ける金は「絶対に儒かる資産」ではなく、あくまでポートフォリオ全体のリスクを分散するための一手段として位置づけることが大切です。
新NISAでの金ETFの扱い
新NISAの成長投資枠では、GLDやIAUなどの金ETFが対象銘柄に含まれている場合がありますが、証券会社によって取扱いが異なることがあります。購入を検討する際は、利用している証券会社の対象銘柄一覧を事前に確認してください。
なお、金ETFは配当が出ないため、新NISAの非課税メリットは主に将来の売却益(譲渡益)に対して発揮される点も覚えておきましょう。
まとめ
金ETFは、株式や債券とは異なる値動きの原理を持ち、インフレや市場の混乱時における「保険」のような役割を果たす資産です。GLDやIAUのような代表的な銘柄を活用すれば、現物の金を保有する手間なく、手軽にポートフォリオへ組み込むことができます。
これまでのシリーズで紹介してきた株式ETF・債券ETFに加えて、金ETFという選択肢も知っておくことで、より幅広い視点で資産形成を考えられるようになるでしょう。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資勧誘ではありません。投資は自己責任のもとで行ってください。制度の詳細は金融庁公式サイトをご確認ください。
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